一条工務店で建てた家の、電気代の実測記録

15か月の電気代は、
月232円だった。

東京23区に一条工務店で家を建て、2025年4月に入居しました。
太陽光と蓄電池を載せた家の電気代が、実際いくらだったのかを公開しています。

2025年6月 〜 2026年8月/15か月の収支

−3,485円
売電収入105,870円
−
電気料金109,355円

金額は電力会社の請求書と買取実績から。2025年10月の売電額には確認待ちの差異があります(第8章)。

このページの内容(9項目)
  1. 1. 15か月の持ち出しは合計35,423円、7割が冬
  2. 2. 発電が消費を下回ったのは12月の1か月だけ
  3. 3. 太陽光と蓄電池に225万円かかった
  4. 4. 設備が無ければ、年260,307円払っていた
  5. 5. このペースなら8年9か月で元が取れる
  6. 6. 10年後、売電単価は15円から8.3円に下がる
  7. 7. 30年で見るとどうなるか(ここからは試算です)
  8. 8. この記事の数字は、どこから来ているか
  9. 9. この数字をそのまま信じないでください

2025年4月に入居し、電気の契約と売電の買取が現在の形になった2025年6月から記録しています。夫婦と義母の3人暮らし。日中も在宅者がいるため、エアコンと床暖房は24時間つけっぱなしです(春と秋だけ一時停止)。留守がちな家の数字ではありません。電力モニターの実測値と検針票を毎月記録しているので、都合のいい月だけを切り取ってもいません。設備の見積額、回収年数、10年後にどうなるかまで全部載せます。

1. 15か月の持ち出しは合計35,423円、7割が冬

縦線が「支払いゼロ」。左に伸びた月は売電が電気代を上回っています。

月ごとの収支(売電収入 − 電気料金)単位 円。売電が上回った月 持ち出しがあった月
−15千−10千−5千0+5千+10千+15千+4,56825-06+5,46925-07+2,56625-08−1,46425-09−1,68325-10−2,22225-11−9,22125-12−9,50726-01−6,93426-02−1,51926-03+6,94026-04+10,99226-05−22726-06+1,40326-07−2,64626-08

持ち出しが出た月は15か月中9か月、合計35,423円です。ただし大きいのは冬で、12月・1月・2月の3か月だけで25,662円を占めます。残る6か月(2025年9〜11月、2026年3月・6月・8月)は合計9,761円で、月あたり1,600円ほどです。逆に4月は約6,900円、5月は約11,000円ぶん、売電が電気代を上回ります。春の黒字が冬の赤字をほぼ打ち消して、15か月の収支は−3,485円(月232円の持ち出し)に収まりました。

どの12か月を切り取るかで、結果は変わります

「月232円」と書きましたが、冬が重く春が大きくプラスになる以上、期間の取り方しだいで数字は動きます。都合のいい1年だけを見せることになるので、15か月から取れる12か月を4通りとも並べます。

12か月の期間電気料金売電収入収支
2025年6月〜2026年5月
いちばん良い切り取り方
88,64086,625−2,015
2025年7月〜2026年6月89,02582,215−6,810
2025年8月〜2026年7月89,37178,495−10,876
2025年9月〜2026年8月
いちばん悪い切り取り方=直近1年
91,23875,150−16,088

単位は円。どの1年で切り取っても持ち出しになります。いちばん良い切り取り方で年2,015円(月168円)、いちばん悪い直近1年で年16,088円(月1,341円)。「電気代がゼロになる」のではなく、オール電化でEVも充電する家の電気代が、月数百円から千円台に収まっているという結果です。

電気料金は4通りとも88,000〜91,000円台で、幅は2,598円しかありません。動いているのは売電収入のほう(75,150円〜86,625円、幅11,475円)です。収支のブレは、使う側ではなく売る側から来ています。各12か月にはどの季節も1回ずつ入りますが、含まれる夏が2025年か2026年かで売電実績が変わるためです。

2. 発電が消費を下回ったのは12月の1か月だけ

単位はkWh。公開CSV518日分のうち2025年6月〜2026年8月の457日分を積み上げたもので、月合計は15か月すべてモニター表示と一致しています。

月ごとの発電量と消費量単位 kWh。発電 消費
4008001,2001,600 25-0625-0725-0825-0925-1025-1125-1226-0126-0226-0326-0426-0526-0626-0726-08

発電が消費を下回ったのは2025年12月の1か月だけです。残りの14か月は、使う量より作る量のほうが多い。ただし作る時間と使う時間がずれるので、月合計で発電が上回っていても、毎月かならず電気は買っています(15か月とも買電はゼロになりません)。

月ごとの売電量と買電量単位 kWh。売電(上) 買電(下)
5001,000400 25-0625-0725-0825-0925-1025-1125-1226-0126-0226-0326-0426-0526-0626-0726-08
月ごとの数字を表で見る(15か月・全項目)
年月発電消費売電買電蓄電池充電
2025-061,249660692145213
2025-071,477787811168243
2025-081,301821629195238
2025-091,023738457217221
2025-10634517225151200
2025-11718568279174202
2025-12659762175321189
2026-01841805288300215
2026-02775706306277175
2026-031,084652564176202
2026-041,13752164170211
2026-051,45957790873231
2026-06958667415166210
2026-071,213834525192245
2026-081,116881425239255
15か月合計15,64410,4967,3402,8643,250

1kWあたり、年間どれだけ発電したか

シミュレーターの基準期間(2025年9月〜2026年8月)の実測

1,129 kWh / 1kWあたり・年

年間発電量11,617kWh ÷ 搭載10.29kW。住宅用の一般的な目安は年1,000〜1,200kWh/kWなので、その上限に近い値です。屋根一体型で面積を大きく取れることと、東京の日照条件が効いています。

同じ12か月で、家全体の消費は8,228kWh、うち買った電気は2,356kWh。電力の71.4%を自給できている計算です。発電した電気の44.8%は売電に回っています。

3. 太陽光と蓄電池に225万円かかった

この数字が出ている条件です。

太陽光パネル
10.29 kW
245W × 42枚
パワコン出力
9.9 kW
10kW未満に制限
蓄電池
7.04 kWh
延床面積
32 坪 / 2階建て
給湯
460 L エコキュート
ガス契約
0 円(なし)

使っている家電

消費8,228kWh(基準期間の実測。第4章の8,397kWhは15か月を12か月に換算した別の数字です)が「どういう暮らし方の数字なのか」がないと比べられないので、主なものを挙げます。機種と選んだ理由は設備と工夫にまとめました。

この中で数字を一番動かしているのは、エコキュートの昼間沸き上げです。

給湯は多くの家で単独最大の負荷です。この家は湯船を溜めないぶん給湯量が少なく、年1,200kWh前後と見ています(中間期の日別消費が最小11.5kWh・中央値17.4kWhで、その差が沸き上げ1回分とほぼ一致することから推定)。

これを深夜に沸かせば全量が「買う電気」になりますが、昼に沸かせば太陽光が出ている時間帯なのでほぼ自家発電でまかなえます。設定ひとつで年1.5万〜2.5万円の差。設備を増やさずにできる変更としては、いちばん効きます。

引き渡しから売電開始まで、1か月半かかりました

見落としやすい話なので書いておきます。入居した日から売電が始まるわけではありません。

時期できごと買取の対象になった量
2025年4月引き渡し。パネルは発電を始めている(この時期はまだ前の家で生活しており、新居の電気使用量は月19kWh)0 kWh
2025年4月下旬売電の手続きをするよう案内が届く—
2025年5月下旬買取開始32 kWh
2025年6月まるまる1か月が対象に665 kWh

売電の契約手続きが入居後だったため、案内が届いてから買取が始まるまでに1か月ほどかかりました。 その間もパネルは発電していました。しかもこの時期はまだ前の家で生活していたため新居ではほとんど電気を使っておらず、発電したほぼ全量がそのまま系統に流れています。 電力モニターの記録では、4月と5月に系統へ流れた電力は約1,600kWh。 このうち買取の対象になったのは32kWhだけでした。 差の約1,570kWhは、売電単価15円で計算すると2万3千円ほどに相当します。

手続きの時期や必要期間は、施工会社・電力会社・地域によって変わります。 わが家は入居後の手続きになりましたが、事前に進められるものであれば、その分だけ早く買取が始まります。 契約前に「売電はいつから始まるのか」を確認しておくと、この期間を短くできるかもしれません。 なお、この1,570kWhという数字は電力モニターが記録した売電量にもとづく概算で、 実際に買取対象となりえた量とは一致しない可能性があります。

設備の見積額

一条工務店オリジナルの「太陽光&蓄電池パッケージ」(雪止付)で、2,044,800円(税抜)。税込で約225万円です。この金額は実際の見積書の記載額で、概算やカタログ価格ではありません。太陽光と蓄電池がひとまとめの価格なので、以下の比較は「この設備一式のありなし」になります。

なお、わが家は東京都の補助金を受けたため、実際の自己負担は約20万円でした。ただしこれは東京都の制度によるもので、どこに建てても同じにはなりません。この記事の回収年数は、地域によらず読めるように補助金なしの225万円で計算しています。

4. 設備が無ければ、年260,307円払っていた

太陽光も蓄電池もない場合の電気代

260,307 円 / 年

家全体の消費8,397kWh(15か月の実測を12か月に換算)をすべて買電した場合の概算です。わが家の契約(オクトパスエナジー「シンプルオクトパス 2024-10」)は基本料金0円・燃料費調整額0円で、請求額はほぼ「使った量×単価」で決まります。実際の検針票では、電力量料金と再エネ賦課金を合わせた実効単価が35円台前半(2026年5月分35.78円、7月分35.11円)。ここでは31円で見積もっているので、実際の差額はこれより大きくなります。

実測は、15か月を1年に換算すると電気料金87,484円・売電収入84,696円で、2,788円の持ち出しでした。設備がなければ260,307円を払っていたところが、2,788円の持ち出しで済んだ——差額は年257,519円です。この差が、設備費225万円を回収していく原資になります。

この電気代には、政府の補助金が入っています。
2026年8月分の検針票には「政府の激変緩和措置による値引き額(1kWhあたり3.5円×使用量)▲700円」という行があり、 支払額はその分だけ下がっています。2026年夏の支援は7〜9月使用分が対象で、低圧は7月・9月が3.5円/kWh、8月が4.5円/kWh(申請不要)。 一方、2026年5月分の検針票にはこの行がなく、すべての月に補助が入っているわけではありません。ほかにも実効単価が低い月がいくつかあり、同様の支援を受けていた可能性があります。 また、電力量料金の単価そのものも動いています(2026年5月分31.60円→7月分30.93円)。補助が終われば、同じ使い方でも電気代は上がります。ここに載せている金額は、その補助を含んだ実際の支払額です。

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使っている電力会社について

わが家はオクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」です。この記事の電気料金は、すべてこの契約での実額です。

わが家の検針票の内訳(2026年8月分)

基本料金
0円
燃料費調整額
0円
電力量料金
30.93円/kWh
再エネ賦課金
4.18円/kWh
実質の単価
35.11円/kWh

契約は「シンプルオクトパス 2026-04」。 電力量料金は2026年6月の契約更新で31.60円から30.93円に下がりました。

太陽光のある家にとって分かりやすいのは、基本料金0円・燃料費調整額0円という料金の作りでした。 請求額がほぼ「買った量 × 単価」だけで決まるので、発電した分がそのまま請求額の減少として見えます。 燃料費調整額が毎月動く契約だと、電気代が減ったのが太陽光のおかげなのか燃調のおかげなのかが分かりません。 実測を記録するうえでは、この違いは大きかったです。

東京電力の従量電灯Cと比べると、同じ単価を当てた試算では15か月で約5.1万円の差

わが家の買電量(15か月で2,864kWh)を、東京電力エナジーパートナーの 従量電灯Cの単価で計算し直すと、こうなります。 契約容量が10kVAあるため従量電灯B(60Aまで)には入れず、比較先はCになります。

シンプルオクトパス従量電灯C
基本料金0円311円75銭 × 10kVA
= 3,118円/月
電力量料金30.93円/kWh 一律29.80 / 36.40 / 40.49円
(3段階)
燃料費調整額0円毎月変動
15か月の料金試算(実際の請求額ではありません)100,555円151,830円

差は51,275円。年に直すと41,020円です。 そして差額のほとんどは基本料金でした。従量電灯Cの基本料金は月3,118円で、 電気を使わなくてもかかります。 たとえば2026年4月のわが家はモニターの買電が70kWhしかありませんでしたが、 従量電灯Cなら電力量料金2,086円に対して基本料金3,118円のほうが高くつきます。

太陽光で買電量が減るほど、基本料金0円の効きが大きくなるという関係です。 これが、この契約を選んでいる理由です。

単価は東京電力エナジーパートナーの 料金単価表(電灯)の税込値。 再エネ賦課金4.18円/kWhは両方に加えています。従量電灯Cには燃料費調整額が別途かかりますが、 月ごとに変動するためこの比較には含めていません。政府補助も両方に含めず、同じモニター買電量に表の固定単価を適用し、合計で四捨五入した概算です。実際の請求額109,355円とは比較条件が異なります。燃料費調整額の符号によって差は広がることも縮むこともあります。 オール電化向けの「スマートライフS/L」など時間帯別プランとは条件が異なるため、この比較には含めていません。

なお、単価は固定ではありません。上に書いたとおり2026年5月分と7月分で変わっています。 乗り換えを検討する場合は、必ずご自身の使用量で試算してください。安くなるかどうかは、いまの契約と使い方によります。

オクトパスエナジーを見る(紹介リンク)

上のリンクは当サイトの紹介リンクです。ここから申し込まれた場合、 紹介した側とされた側の双方に電気代の割引特典が付き、当サイトも特典を受け取ります。 特典の金額と条件は時期によって変わるため、ここには金額を書いていません。リンク先の最新の記載をご確認ください。 特典の有無によって、この記事の数値や評価を変えてはいません。

5. このペースなら8年9か月で元が取れる

条件回収期間
旧FIT(売電15円・10年一律)※わが家8年9か月
新FIT(最初4年24円→5年目以降8.3円)8年8か月

設備費2,250,000円 ÷ 年間便益257,519円で出しています。年間便益の内訳は、自家消費による節約172,823円(設備がなければ払う260,307円 − 実際の電気料金87,484円)と、売電収入84,696円。電気の単価は保守的に31円で置いています。直近の検針票どおりの実効単価35.11円で計算すると年間便益は292,031円になり、回収は7年8か月まで縮みます。第4章と前提を揃えるため、本文では31円のほうを採っています。

2025年度下半期(2025年10月)から始まった「初期投資支援スキーム」で、いま設置する人は最初の4年間が24円になります。ただし5年目以降は8.3円まで落ちるため、10年平均では約14.58円。わが家の15円とほぼ同じで、回収年数の差は1か月しかありません。この制度が本当に効くのは、24円の期間中に回収を終えられる場合です。

売電単価は、これからも下がり続けるのか

「早く決めないと単価が下がる」という言い方をよく聞きます。実際の推移を、経済産業省・調達価格等算定委員会の資料から並べました。10kW未満(住宅用)の数字です。

年度調達価格10年平均
2022年度17円17.00円
2023年度16円16.00円
2024年度16円16.00円
2025年度 ※わが家15円15.00円
2026年度24円(1〜4年)/ 8.3円(5〜10年)14.58円
2027年度24円 / 8.3円(据え置き)14.58円

長い目で見れば17円から下がってきたのは事実です。ただ2027年度は2026年度と同額で据え置くことが、すでに決まっています。調達期間もどの年度も10年で変わりません。「来年になると大きく下がるから今すぐ」という話は、少なくとも住宅用の10kW未満については、いまのところ当てはまりません。

「下がるといっても、卒FIT後の相場(8〜10円)より下にはならないだろう」という見方は、10年平均で見るかぎり成り立っています。14.58円ですから、まだ十分に上です。

ただし内訳を見ると話が変わります。5〜10年目の8.3円は、東京電力エナジーパートナーの卒FIT向け「再エネ買取標準プラン」8.5円を下回ります。平均は高いが、後半6年だけを取り出すと卒FIT並み——それが現行スキームの形です。前半4年に寄せた制度なので、当然といえば当然の帰結です。

出典:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降(2026年度以降)の調達価格等について」および「令和6年度以降(2024年度以降)の調達価格等について」。2026・2027年度の資料(PDF)/2022〜2025年度の資料(PDF)。2028年度以降は本稿の執筆時点(2026年8月)では未決定です。

回収したあとも設備は動き続けます。電気代が据え置きで推移したとして、15年時点で約98万円、20年で約195万円のプラス。15年目のパワーコンディショナ交換25万円と、4年ごとの点検費を引いた後の数字です。計算の中身は第7章に書いています。

この章の回収年数は、あえて補助金なし(225万円)で計算しています。わが家は東京都の補助金を受けたので、実際の自己負担は約20万円でした。ただ、その数字で回収年数を出しても他の地域の方の参考になりません。補助金は自治体と年度で大きく変わり、東京都は手厚い部類なので、同じ設備でも自己負担額は住む場所でまったく変わります。お住まいの自治体の制度は必ずご自身で確認してください。補助金が出るなら、回収はここに書いた年数より早くなります。

6. 10年後、売電単価は15円から8.3円に下がる

固定価格買取が終わると、売電単価は15円から8.3円前後に下がります。売り先によって倍近く変わること、蓄電池が無かった場合ともう1台足した場合の差額まで含めると4千字ほどになったので、別のページに分けました。

→ 10年後、売電はいくらになるか

7. 30年で見るとどうなるか(ここからは試算です)

第4・5章の設備なし比較と回収年数も試算です。この節では、さらに30年分の前提を置いて計算します。

まず、かかるメンテナンス費用

項目時期費用
定期点検4年ごと・計7回140,000円
パワーコンディショナ交換15年目250,000円
蓄電池交換—(下記のとおり交換せず劣化で運用)0円
30年の合計390,000円

最初の10年はほぼ保証の範囲で、実費が出るのは点検くらいです。大きい出費はパワコン交換で、15年前後に20〜30万円。

蓄電池はいつ寿命が来るのか

実測では基準期間2025年9月〜2026年8月に年2,556kWhを充電しており、実効容量6.34kWhで割ると年403サイクル。ほぼ1日1回転です。この回数が続けば、仕様上の12,000サイクルには約30年で達します。

つまりサイクル数と時間経過(カレンダー劣化)の両方を考える必要があります。年1.5%で見積もると、容量はこう推移します。

経過累計サイクル実効容量低下率
10年4,0105.45kWh14%
15年6,0155.05kWh20%
20年8,0204.68kWh26%
30年12,0304.03kWh36%

「寿命が来て交換」ではなく、少しずつ効きが落ちていく形です。交換費用(80万円前後)より劣化による損のほうが小さいため、この試算では交換しない前提にしています。

30年の累計

電気代の想定回収時期30年の累計
据え置き10年目+383万円
年1.5%ずつ上昇9年目+501万円
年3%ずつ上昇9年目+658万円

設備費225万円とメンテ費39万円を引いた後の数字です。9〜10年で回収して終わりではなく、その後20年以上ずっと得をし続けるという構図になります。

計算の中身
出発点は年間便益257,519円(第5章と同じ)。その内訳のうち自家消費による節約172,823円だけが電気代の上昇率に連動し、売電収入は単価が固定なので連動しません。売電単価は1〜10年目が15円、11年目以降は8円に落とします。発電量はパネルの出力低下として年0.5%ずつ減らし、節約分・売電分の両方に掛けています。ここから4年ごとの点検2万円×7回と、15年目のパワコン交換25万円を引いたものが上の表です。
据え置きの場合の途中経過は、10年で+23万円、15年で+98万円、20年で+195万円。15年目のパワコン交換を挟んでもマイナスには戻りません。

この試算が置いている前提
・電気代が30年間、想定どおりに推移する
・パワコン交換が15年目に25万円で済む
・蓄電池の劣化による追加買電はこの累計モデルには未反映(結果は楽観側になりえます)
・パネルの出力低下が年0.5%におさまる
・30年間、同じ家に住み続ける

どれか一つ外れれば数字は動きます。実測と呼べるのは15か月の収支のほうだけで、この節は前提の上に立った計算です。幅を持って見てください。

8. この記事の数字は、どこから来ているか

金額は請求書・買取実績をもとにしています。2025年10月の売電額には、下記の確認待ちの差異があります。

項目出どころ
電気料金 109,355円オクトパスエナジーの請求書・請求履歴(15か月分すべて)
売電収入 105,870円東京電力パワーグリッド「購入実績お知らせサービス」。同サービスは12か月しか遡れないため、2025年6月・7月分は口座の入金記録で確認
発電量・消費量・売電量・買電量一条工務店の電力モニターの日別データ(518日分)
設備費 2,044,800円(税抜)一条工務店の見積書
FIT調達価格の推移経済産業省 調達価格等算定委員会の資料

請求額10,605円の訂正と、売電額300円の確認待ち

請求書をAIに読ませて集計用のスプレッドシートに起こしていた部分で、金額の取り違えがありました。 請求書・買取実績・電力モニターの3つを突き合わせて洗い出し、訂正しています。内訳はこうです。

箇所誤正差
電気料金 2026年1月9,35313,7674,414
電気料金 2026年2月8,60811,5392,931
電気料金 2026年3月6,0749,3343,260
電気料金 小計10,605
売電収入 2025年10月3,6603,360300
訂正・確認対象の合計10,905

単位は円。電気料金は3か月とも実際の請求額より少なく入っていたため、訂正で収支は10,605円マイナス側に動きました。 売電側は、記録された224kWh × 15円 = 3,360円を採用しています。ただしスプレッドシートには3,660円とあり、元の買取明細での再確認が必要です。モニターの225kWhとは別の値で、掛け算だけでは入金額を確定できません。3,660円が正しければ、15か月の持ち出しは3,185円になります。 訂正後の数字が、このページ全体で使っているものです。

電力モニターの日別データはCSVで公開しています。ご自身で集計し直せます。 数字が合わない箇所を見つけた方は、ご指摘ください。根拠を示して訂正します。

9. この数字をそのまま信じないでください

条件が違えば結果も変わります。同じ数字が出るとは限らないので、契約前には必ず施工会社の試算と突き合わせてください。

一条工務店施主の記録/電気代と総額の実測

一条工務店で家を建てた一個人が、自宅の実測値と手元の書類をもとに書いている記録です。一条工務店とは資本関係も業務上の関係もなく、公式サイトではありません。掲載している数字はこの1軒のものです。

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